マーケティング担当者としてWebディレクションをどう線引きすべきか?
いまさらながら2013年を振り返ってみるシリーズ。仕事である(Web)マーケティング担当者としてのお話。この1年は「Web運営」に力を入れた一年だったといえる。
ゼロからサイト構築に携わり、本格的なWebディレクションをやってみたり、ドメイン取得とレンタルサーバを借りて個人ブログをWordPressを運営してみたり。Webを使ったマーケティングをやるために、Webの作り方や運営の仕方を自分でゼロから体験・理解しておく必要があると思ったからだ。
この経験を通じて、Webサイト運営に関する細かな知識やディレクションのやり方は身についた。一方で、ディレクションスキルやWebの細かな技術のスキルを深堀りしていくことは難しい、とも感じるのだった。
マーケティング担当者としての仕事の線引き
自分はマーケティング担当者なのだが、実務レベルでコードを書いたりデザインカンプを作ることには時間を割けない。そこは本職のWebディレクターやコーダー、デザイナーの方を信頼して、自分はこのプロジェクト全体をきちっとまとめて、良い成果を出していくように導く力を付けるべきだと感じたのだ。
自分が手を動かしてサイトのすべてを作る必要はない。それよりもディレクターやデザイナーとコミュニケーションをしながら、きちんと情報共有をして、プロジェクトをマネジメントしていく力こそ必須。知識やノウハウがあるとついつい制作物の細かいところに首を突っ込んで指摘したくなるが、それをやりだすといい完成物につながらない。
マーケティング担当者としてのやるべきことの線引きをしておくことが大切だ。そして、自分より優れた知見を持つデザイナーやディレクターの方を信頼して、全体のクオリティを上げてもらうことに専念するスタンスが良いのだと思う。
ノウハウや知識ではなく、ビジネスの本質を考える
これは分析やWeb解析についてもあてはまる。もちろんGoogleアナリティクスなどを使いこなして、あらゆる数値が取れるようになるのが望ましいけれど、日々アップデートされる新機能や仕様変更といった細かい部分までをつぶさに追いかけておく必要はない。
ビジネスとしてどんな成果を上げるか、今のビジネスに対してどんな仮説が成り立つか、といった根本部分を考え抜く力の方が、今の自分の仕事には重要だと感じる。
Web知識ではなくマーケティングスキルを
Web担当者・マーケティング担当者という仕事に就いてから最初のころは、特にWebディレクションや解析といった専門スキルを身につけていきたいと思っていた。しかし、今の自分が伸ばすべきなのは「マーケティングスキル」にほかならない。知識やノウハウではなく、より本質を考え、アウトプットに落としこむという点をもっと磨いていきたい。
Webの世界では、知識や求められるスキルはすぐに変化する。その変化の表層を追いかけるのではなく、たとえ環境が変化したとしても応用が効くマーケティングの基礎といったものを磨いていく必要がある。「外注できないもの」を磨くという感覚で仕事に取り組むのが良いと感じた次第だ。
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