事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

東京ライフハック研究会で学んだ、ライフログを取る本当の意味

東京ライフハック研究会 ライフログ

仕事の一環で「東京ライフハック研究会Vol.7ー”SelfManagement Hack!”」に参加してきました。個人的に仕事の効率性向上は突き詰めたい分野なので、何かヒントが得られればという気持ちで臨みました。テーマはセルフマネジメント。講義やワークショップの様子はほかの参加者がまとめてくれると思うので、今回も自分が思ったこと、考えたことを中心にまとめていきます。

一番突き刺さったのは「ログを取り、思い出す時間を最小化し、記憶に頼らずに仕事が進められるようにする」という意味合いの言葉でした。自分は仕事で「仕組み化」を念頭に置いています。一度やったことはなるべく仕組み化し、再現性を持たせることで、仕事で悩む時間を最小化するという行為です。例えば、コンテンツ作成において、コンテンツの章を作るHTMLを秀丸に覚えこませておいたり、サポートメールのテンプレートを毎日拡充したりといった工夫は、次に同じ事をする場合に過去の記憶をたどる時間を減らすためです。

つまり「悩む時間は無駄」ということ。悩む時間を「考えている時間」と錯覚視しないためにも、一度経験した手順はその場で振り返り、テンプレート化する。そして、テンプレートではひねり出せない回答を考えるための時間を常に確保しておく。新しいことに挑戦しないと仕事ができるようにはなりませんから、一度経験したことはなるべく再現性を持たせておきたいものです。

これができるようになると、ログからパターンを導き出し、直近の将来を予測できるようになるとのこと。そのための手法として、1日を2時間ごとに区切り、ライフログを取るレベルで、自分の仕事を管理・把握していく例が紹介されていました。自分の場合、このレベルの綿密さを実行し続けることはおそらく無理なので、1日を「作業」と「仕事(思考)」の時間に分けることから始めてみます。詳細なログを取るメリットは、個人・一人で働いている人なら成果を発揮しそうですが、企業や組織ではイレギュラーな仕事ががんがん飛び込んでくるので、ある程度予定にバッファを持たせておいた方がいいな、と個人的に思ったからです。

「想像力に頼らない」という趣旨の言葉もありましたが、自分は「想像力=考える力」と思っているので、想像力は意識する。そのかわり、悩む時間、迷う時間をなくす、ということを第一に考える方がいいなと感じました。仕事は前に進めてこそ、成果が出ます。判断に迷っている時間は何も産み出していないので、価値やアウトプットを生み出すことにこだわりつづけます。セルフマネジメントは、自分の2011年の目標である「継続と習慣化」と相性がよさそうです。

今日の勉強会では、「ライフハック」に対する皆さんの熱量が異様に高いことが印象に残りました。参加者全員で勉強会を盛り上げ、楽しみながら学ぼうという雰囲気があり、質疑応答や拍手など、勉強会がずっと盛り上がっていました。これはあまり体験したことがない空気感でした。ライフハックに対する思いを強く感じました。

自分の場合、ライフハックはあくまで目的を達成するための手段という位置付けなので、効率性を上げたいなと思った時にWeb上の情報を調べて、その都度エッセンスを取り入れることしかしてきませんでした。ライフハックそのものが目的化しないように、ライフハックとは一定の距離を保つスタンスです。でも、ライフハックそのものを好きになって、その手法をいっぱいストックしておけば、より効率的に仕事が回せるようになるのかもしれません。このあたり、新たな発見でした。