事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

100の基本

生きる上で大切にしている「100の基本」をまとめていきたい。日々考えていること、守っていること、実践していることをまとめておく。この100の基本は何度も推敲し、何度も書き直す。考えに考えた100の基本は、どんな場面においても自分の拠りどころになる(2014/07/19記載)。

  • シンプルに生きる
  • モノにしばられない
  • 基本動作を繰り返す
  • 毎日、成長点を見つける
  • 早く、早く、早く
  • 考えることから始める
  • 1度やったことを2分の1の時間でやるとかんがえる
  • 早寝早起きをする
  • 良い物を買う
  • 自己投資する
  • 記録する
  • 新体験を何より大事にする
  • どんな人からでも学べると考える
  • 年下にも敬語を使う
  • 遅刻しない
  • 心身を整える
  • お金をずさんに扱わない
  • 断捨離をする
  • 毎日掃除をする
  • 常に素直であれ
  • 本を読む
100の基本 松浦弥太郎のベーシックノート

100の基本 松浦弥太郎のベーシックノート

 

 

 

「すぐに検索する」をやめるだけで、考える力は付けられる

ゼロ秒思考を取り入れはじめてから、考えることは何かが少しずつ分かってきた気がする。人は常に何かしらを考えているし、頭を空っぽにしようとしても、さまざまな考えが頭の中をよぎる。それをひたすら書き出し、つなぎ、捨てることで出てくる新しいアイデアを生み出すことが考えることに等しいのだと思う。

 

この考えることとは、どんな時にその成果が最大化されるのだろうか。情報から遠ざかった時ではないだろうか。

 

何か考えるべき題材が与えられたとする。かつての自分は「このテーマのことをよく知らないから」とすぐにパソコンに向かい、検索をするのだった。確かに知らなかったことを知ることはできるのだが、その分思考の幅が狭くなってしまうという実感が常にあった。知識は時として、ゼロベースで思考することをさえぎってしまう。

 

そうするのではなく、まずは考える。やり方は簡単。紙とペンを持ってなるべく人がいない場所に行く。周囲の情報を遮断した状態で、自分の頭の中と向き合ってみる。これだけである。

 

不思議なことに、この状態になると頭が勝手に思考を開始しだす。新たな情報や知識を仕入れなくても、考えっぽいものがドンドン思い浮かんでくるのだ。一度やってみると分かる、おそらく誰でも同じように思い浮かぶ。アイデアは今まで自分が得てきた情報や体験を起点に、絶えず出てくるものなのだ。

 

考える力を身につけたい、考えることを習慣化したいのであれば、まずは情報から遠ざかろう。パソコンやスマートフォンですぐに調べることをやめてしまおう。調べた情報をもとにしたアウトプットなんて、誰でも同じ水準でできてしまう。そのアウトプットでは、周囲と差をつけることなんてできやしない。

 

自分たちは、自分では気づかないほど毎日情報を浴び続けている。情報摂取過多なのだ。これを逆手にとって、新たに情報を得なくても、調べなくても、考えて新しいアイデアを思いつくことができるという前提を持つべきだ。その先に、誰も考えつかないようなアウトプットが待っているのだと思う。

 

ゼロ秒思考

ゼロ秒思考

 

 

 

「メディアの読み方」研修でこれだけは伝えたかった3つのこと

2014年の新入社員向け社内研修を担当させていただいた。テーマは「メディアの読み方」。研修のチューターである2年目の方が、元々メディアで仕事をしており、今はマーケティングの観点でメディアを活用している自分に白羽の矢を立ててくれた形だ。

社内で必要とされるのはうれしいことなので、即断でOK。改めて「メディアの読み方」を考えてみると、まあこれが難しい。テーマを広げようと思えばいくらでも広げられるのだが、30分の講義形式なのでテーマは絞っていこうと思った。

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ビジネス、マーケティング、プロモーション、コミュニケーションを行ったり来たり

マーケティングの仕事というものは本当に守備範囲が広く、いくつかの階層に分かれていると感じる。この異なる階層のどこで仕事をしているかによって、ビジネスのゴールや言葉の定義が微妙に異なる。そこをきちんと意識し、メンバー同士で意思疎通をしていないと、マーケティングの仕事はうまくいかなくなる。

「ビジネス」「マーケティング」「プロモーション」「コミュニケーション」という4つの階層を便宜的にわけ、それらがどうかかわりあっているのかを俯瞰して考えてみる。

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200〜300回は取材をしてきたけど、取材を受けたのは初めてだったよ

これまで仕事を通じて200〜300回はインタビューを実施した。それこそ現場のメンバーからリーダー、上場企業の社長、はたまたバイスプレジデント級の外国人まで(ただし通訳付きね)、たくさんの回数を重ねてきた。これまでずっとやってきた取材を、まさか自分以外のプロフェッショナルから受けることになるとは……。

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マーケティング理論を体系的に習得することにした。失敗を回避し、成功を導くために

6月からとある講座に通うことになった。仕事の「マーケティング」を勉強する実践講座である。本格的にマーケティングの仕事を初めて丸3年になるが、自分の弱点を感じていたからだ。

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即断・即レスほど、チームが気持ちよく仕事を進められる手段はない

簡単なレベルのやりとりや依頼された仕事は即断・即レス。これしか選択肢はないでしょうという話。

自分宛てに何かしらの依頼が来る。その通知を開いたその瞬間に、何かしらのレスをする。「できない」「できる」「今は難しい」、返事は何でも良い。寝かすことなく返信をすることが何より大切なのだ。

だって、その瞬間に処理しないとそのことがずっと頭に残ったままになってしまう。「いつかはあの書き込みに返信をしなければ」なんて思いながら目の前の仕事に取り組んでも、集中できるわけない。そんな状態で着手する仕事で良いアウトプットが出せるとは到底思えないからだ。

「特に重要でない」と認識した書き込みなら、そのままレスをするのを忘れしまう。これはもっとだめ。ほかのから何かしらの連絡をいただいているにもかかわらず、それを忘れてしまっていては、相手からの信頼を失ってしまう。それだとうまく仕事は進められない。

依頼した側は、どんな小さなことでも案外覚えているものだ。「いつになったらレスや行動をしてくれるのだろう?」と思いながら仕事をしているけど、最終的に何もアクションを起こしてくれなかった時の落胆たるや半端無い。

そして進ちょく確認でもう一度同じことを聞いてしまう。お互いの時間を浪費することにつながってしまうのは、仕事においては大きなロスになってしまう。 

その場で即断・即レスをすることは、物事を前に進める意思表示とも言い換えられる。だらだらやるよりも一点集中して仕事を1つでも前に進める。その心意気を相手に伝えられるのも、即断・即レスの効用なのだ。

チームで仕事をするなら「即断・即レス」。意識しておくだけで、チームのアウトプットの加速度は思った以上に上がるものだ。

 

リーダーシップからフォロワーシップへ カリスマリーダー不要の組織づくりとは

リーダーシップからフォロワーシップへ カリスマリーダー不要の組織づくりとは

 
部下を育てるリーダーのレトリック

部下を育てるリーダーのレトリック

 

 

オクトーバーフェスト2014 駒沢公園に行ってきた

オクトーバーフェスト2014 駒沢公園に行ってきた。Facebookでいろんな知人がオクトーバーフェストと地ビールの写真をシェアしていたのを見て、いつかは一度いってみたいと思っていたイベントだ。

まずはこんな感じでオクトーバーフェストの雰囲気をつかむ。

気がつけばすでにビール飲んでた。500ミリのビールで1400円。通常ならば絶対冒険しない価格やけど、まあオクトーバーフェストなら仕方ないよね。雰囲気にお金を使うんだよと。

すごくでかい肉!! ペーパーナイフとペーパーフォークなせいでなかなか切れない肉だけど、それでも文句なしにうまいね。間違いない。

一番楽しかったのはこのショー。会場のテントの中では陽気な音楽とショーが絶えず行われていて、みんなビール飲みながら踊る、踊る。あー、ビール飲みながらみんなでわいわい踊ることがこんなに楽しいだなんて。

ハンケツなファンキーおじさんがいい感じで会場をあおる。特に前方はお客さんがノリノリ。この多幸感、まじヤバイ。

というわけで、500ミリのビール3杯も飲んでしまった。このハッピーな雰囲気にならお金を払ってもいいと思っちゃうね。オクトーバーフェスト、楽しゅうございました。

 

改訂新版 日本ビール検定公式テキスト

改訂新版 日本ビール検定公式テキスト

 

 

節目の30歳前後にリーダーとして仕事をするということ

最近のキャリアに関する所感をつらつらと残す。なんだかステージが変わりつつあるなと。これまでは「自分」中心の仕事の仕方が主。いかにスキルを身につけ、自分の力で質の高いアウトプットを残していくかだけを考えていた。

 

けど、2014年に入って求められる役割が変わってきた。リーダーとして仕事に立ち向かうことがこれまで以上に大事になってきた。自分ではなく、チームでどれだけ成果を出せるかがを問われる。自分を含めた全員が力を出すために何ができるかを考え、実行する立場になった。

 

これがまた難しい。自分のことだけを考えていれば良いなら、それはとても簡単なのだ。自分を律すればいいだけなのだから。でも、人を巻き込み、質の高い仕事をしてもらうのは、とても難しい。自分と同じやり方でメンバーを律しても、何も変わらないからだ。そりゃそうだ、自分の律し方が万人に通じるはずなどないのだから。

 

所属するチームだけを見ていればいいわけでもない。もっと全社的に、社内のあらゆるステークホルダーに意識的に情報を発信・共有していくことも求められる。仕事の規模は所属チームだけにとどまらず、部署を超え、より多くの人を巻き込んでいく形になりそうだ。

 

多くの関係者と一緒に仕事をして、その成果を社内外に伝えていく。ざっくり言うとこんな感じの仕事のスタイルになる。より規模の大きな仕事に立ち向かうことに対する恐れもあるが、それ以上に新しいステージに立てることが単純に嬉しい。こんなところに自分のやる気スイッチがあることに初めて気づいたし、そのおかげで毎日成長している実感がある。

 

そうそう、周囲のロールモデルや尊敬する知人を見てみると、ちょうど同年代で同じような節目にある人も少なくない。ちょうど社会人7〜10年目といったところか。30歳が1つの節目になるのだろうな。

 

「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方

「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方

 

 

瞬発力のソーシャル共有型、持続力の検索ロングテール型。どちらのコンテンツを作るべき?

忙しい時には、短文でポイントのまとまったコンテンツを読む

Webコンテンツ企画の仕事をしているだけに、どういうコンテンツが読まれるのかという点について考えることが多い。普段仕事をしていると、純粋にコンテンツを読み込む時間は少ない。Webやスマートフォンアプリの通知を通じて流れてくるほとんどのコンテンツを流し読みしてしまう感じだ。 

そのせいもあり、基本的にはコンパクトで要点がまとまっているコンテンツが好きだ。時間と手間を掛けずスムーズに流し読みができ、素早く要点のみを拾い上げられるコンテンツは、仕事や生活にすぐに生かせるからだ。普段は「効率化」という観点でコンテンツを読む/読まないを決めていることが分かる。

特定のテーマを深堀りしたい場合は、長文コンテンツがほしい 

文字起こしが中心で、数ページに分割されたインタビューのような長文コンテンツは、そのすべてを読むことはなかなかない。よっぽど今興味・関心があって5分、10分という時間を割いても得られるものがあると判断した場合のみ、長文コンテンツを読んでいたイメージだ。

逆に、長文コンテンツをじっくり読む時もある。仕事から離れて時間がたっぷりある休暇のタイミングだ。また、好きになった著者など、自分と関連が深くなった物事をよりじっくり調べたい場合に、自ら検索してコンテンツを探す。

能動的な探す行為を経て辿り着いたコンテンツは、長くてもいとわずに読めてしまうし、読み込んでしまうものだ。 

ソーシャル共有型か、検索ロングテール型か

もう一度整理する。まずはコンテンツの特性から。短文でポイントがサクッとまとまっているコンテンツは、素早い時間で良質な情報を仕入れるときに重宝する。長文のコンテンツは、自分がほしいコンテンツが分かっていて、それを能動検索して探し当てることができれば、一気に読んでしまう。

次の読み手の気持ち。コンテンツを読むタイミングによって、短文ポイントまとめ型と長文あらゆる情報詰め込み型のどちらが欲しいかが異なってくる。ソーシャルに適したコンテンツも検索に適したコンテンツも、両方あってそれでいい。読み手にとっては、その人のタイミングで様々な情報に接触しているだけなのだから。

企画担当者はどっちのコンテンツを作るべき? 

果たしてマーケティング担当者はどちらのタイプのコンテンツを作ったほうがよいのだろうか?

コンテンツの企画担当者としては、どちらの状態の読み手にコンテンツを届けたいかをきちんと意識しておくとよい。それだけでコンテンツの作り方はまったく異なってくるし、狙いが明確であればどちらのコンテンツを作ってもOKだ。

逆に読み手を意識せずに手クセで作ったコンテンツは、結果として誰にも響かないものになってしまいがちだ。「誰に」「何を」を考えて、その人に届けるためにはどちらのタイプのコンテンツが良いかを考えぬくことが必要だと感じる。

コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則

コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則