事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

仕事と家族が共存するJuso Coworking

JUSO Coworkingの本棚

大阪・十三は高校3年間を過ごしたゆかりの地だ。学校が終わると十三の商店街を通って電車に乗ったし、部活における走りこみでは、隣接する淀川(河川敷)をよく使ったものだ。商店街は店こそ入れ替われど、街並みは良い意味で高校時代のまま。土着な風景を見ると、大阪に帰った時にほっとした気持ちにさせてくれる。

ご縁がきっかけで、十三でコワーキングスペースを運営するJuso Coworkingさんを取材させていただいた。2011年の年末実家に帰った際に、時間をいただいた。Juso Coworkingには実家から自転車で赴いた。そういえば高校時代の半分は自転車通学をしていた。家を出て神崎川を横切り、三国駅を経て、十三に向かう。高校時代の通学ルートをたどると、高校時代を少しだけ思い出す。卒業から11年が経ったと思うと、時の流れの速さに少しだけ寂寞を感じてしまう。

その取材記事を公開した。「仕事と家族が共存するコワーキングスペースに――JUSO Coworkingの挑戦」(サイボウズLiveマガジン)である。Juso Coworkingは、家族で足を運べるコワーキングスペースを運営している点が新しいと感じた。2011年の夏以降に「コワーキング」という言葉をよく聞くようになった。そこで語られる文脈は、起業やWebが多いように感じた。それに対してJuso Coworkingは、「家族」「地域密着」を感じさせるコワーキングの場である。

コワーキングスペースの数だけ、コワーキングに対する定義があるのだろう。そしてそれらはどれも正解であり、それぞれの場所で「新しい働き方」が生まれている。会社という場所に縛られなくとも仕事はできるし、会社に長時間居続けることは美徳ではなくなっている。誰もが生き生きと働き、生活をするための場としてコワーキングスペースが機能していけばいいと思っている。

そんな場所が自分の地元にできたのが素直にうれしかった。オーナーの話からは、十三という地域をよりよいものにしていきたいという思いが感じられた。話を聞いていて、自分も同じ思いを持った。地元は自分のルーツがある、かけがえのない場所である。地元が活気に満ちあふれれば、とても嬉しい。実家に帰省した際は、Juso Coworkingに積極的に顔を出そう。