事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

コンテンツは王様だ

プロダクトマーケティングにおける書く力の大切さを感じる日々だ。プロダクトを認知してもらい、使ってもらうためのきっかけを作るにはコンテンツが必要であり、そのコンテンツの大半を占めるのは文字情報である。コンテンツを絶え間なく発信し続けることで、サービスやWebサイトの権威が付き、検索エンジンソーシャルメディアを通じて、多くの人の元に届くようになる。 

「企業をメディア化する」ことにも通じる。かつては情報を配信するのはメディアの専売特許だったが、Webでは誰もが簡単にコンテンツを作り、配信できる。価値のあるコンテンツを作れば作るだけ、企業メディアの価値が高まる。

企業をメディア化するためには長期的な視点が不可欠だ。コツコツと良質なコンテンツを作り続けていくしか方法はないが、継続することでレバレッジが効き始め、数年後に大きなメリットとなって跳ね返ってくる。作成したコンテンツは、そのまま企業の資産になる。

これは自分がメディアにいた時には感じにくかったことである。「企業メディアを作る過程」を経験することで、1つ1つのコンテンツに大きな価値があり、それをストックし続けることの大切さを学んでいる。コンテンツが共感を呼ぶものであれば、共感した人を中心にコンテンツが伝播していく仕組みが広がりつつある。TwitterFacebookといったソーシャルメディアの恩恵を感じられるようになった。 

「コンテンツは王様だ」という論調をよく見かけるが、その通りだと思う。特にプロダクトを多くの人に使ってもらうことを生業としたビジネスでは、良いものを作るだけでは売れなくなっている。開発+デザイン+マーケティングという三位一体でビジネスの成功は近づくものであり、マーケティングの力が発揮されなければならない。マーケティングの第一歩は、価値のあるコンテンツを作るというアプローチが確実だ。 

社会人最初の3年間を書く力の向上に費やすことができたのは、今振り返るととても有益だ。過去の経験は今を歩み、未来を切り開いていくことに確実につながっている。