事業会社マーケターのさんぽ道

事業会社のマーケッターがメディアやブランディングについて寄り道散歩。

Kindleという単一機能タブレットが私にもたらした小さくて大きな読書体験革命

心の底からほしいと思った物以外を買わない生活を続けている。だからこそ、買ったモノというのは自分にとって購買理由があり、思いがあり、長く使い続けたい。2014年に買ったKindle Fire HD 8GBは、私にとって価値を運んでくれた。小さくて大きな読書体験革命をもたらしてくれたのである。

Fire HD 7タブレット 8GB、ブラック

Fire HD 7タブレット 8GB、ブラック

 

 

 

開封の儀

というわけで、開封の儀をスタート。

http://instagram.com/p/xUMaXRO8ol/

漆黒ですねえ。変に飾りのないシンプルな装いが好印象。

 

http://instagram.com/p/xUMfyNu8o2/

 説明書が出てきましたが、まったく読んでません。ぽちっと電源を入れてWi-Fiにつなぐだけで使いはじめられるのが良い。

 

http://instagram.com/p/xUMoFUO8pB/

手にとってみたところ、ぎりぎり左手1本で持てる大きさ。長時間の片手保持は無理なので、自ずと両手グリップになっちゃう。

 

http://instagram.com/p/xUMrueu8pK/

アクセサリも黒基調。カバンの奥底に入れたら探しだすの大変そう。

 

http://instagram.com/p/xUMuxmu8pP/

背面も黒色。クールで良いね。

 

http://instagram.com/p/xUM0uIO8pe/

じゃーん。電源入れるとこんな感じでした。では半年ほど使ってみた感想を書きます。

単一機能に特化したタブレットは使いやすい

これまではiPhoneKindleアプリで電子書籍を読むしか方法がなかった。iPhoneを使っているとどうしてもほかのアプリを開いたり、知人とコミュニケーションをしたりと、電子書籍を読む以外の行動をしてしまいがちだった。読むという行為を妨害するほかの楽しみがたくさんあるのだ。

Kindleを購入したことで、専用の電子書籍端末が手に入った。「Kindleを使う=電子書籍を読むこと」なので、それ以外のアプリを開いたりブラウジングをすることがなくなった。結果として、電子書籍を読むことに集中できる環境が整った。

本を何冊も持ち運べる喜び

自分の読書スタイルは1冊の本を通して読むのではなく、複数冊の本をクロスオーバーしながら読むことが多い。必然的に本を数冊持ち運ぶことが常だったが、カバンが重たくなって移動にストレスが掛かるのは耐えられない。

Kindleを購入したことで、十冊でも、百冊でも同時に本を持ち運べるようになった。これは自分の今までの本を持ち出すスタイルにおいて、画期的である。

特に重宝したのは海外旅行の時。1週間以上バックパックを背負って旅をしていたのだが、本を持って行かなくてもKindleで事足りた。もちろん、旅の満足度が高まったことは言うまでもない。帰省時や小旅行の頼れるお供にもなっている。

マーカー体験が気持ちいい

気になったところ、その時何か心を揺り動かされた部分は頭に刻み込んでおきたい。それを可能にするのは、頭と手を同時に動かすこと。本は線を引きながら読むスタイルだった。

これを代替するのが、Kindleではマーカー機能がある。良いところは、マーキングした箇所を一瞬で見返すことができることだ。

本はよっぽど心を打った本でない限り、読み返すことはまれである。2度目を読む時はマーキングした部分だけを読みたい。Kindleはその要望にも答えてくれる。マーカーした部分だけをハイライトで集約表示する機能が備わっている。これはとても便利だ。

マーキングした文章を取り出せる

下記のサイトにアクセスすると、マーカーを入れた部分を抜き出して表示してくれる。

https://kindle.amazon.co.jp/
Amazon Kindle: Welcome

ここで出てきた引用箇所をそのままコピーアンドペーストすると、簡単にブログに読書感想文が書けてしまう。下記のブログは、Amazon Kindleのマーカー表示機能を使ってサクッと書いたものだ。

書くことは考えること、心体に刻むこと。読むだけではなく書く、タイピングする体験までをもたらしてくれるのは、紙の本にはない体験だ。

偶然の出会い、セレンディピティには欠ける

デメリットも記しておく。電子書籍の購買フローで「別の良い本に思わずめぐりあう」というセレンディピティを直接感じることは少ない。これはKindleとは直接関係がなく、タブレット端末を通じて電子書籍を買うことに対するデメリットかもしれない。

Kindleは欲しい書籍があらかじめ決まっていることが前提で、それを買って読むという体験に特化した端末である。本屋に行って店内をぐるぐると周りながら、思いがけない興味をそそる本に出会うといったことはあまり期待できない。だがそれは自分が本屋に赴けば良いだけの話なので、本質的ではない。

電子書籍がもたらす体験にお金を払おう

1万円程度で簡単に購入でき、これまでの物理的な紙の読書体験をがらりと変えてくれる。それがKindleなのだと思う。

「使わないかも」と迷っている人がいれば、すぐにでもポチって見るといい。「紙で本を読む」を、「タブレット電子書籍を読む」に置き換える体験ができるだけでも、投資対効果は高い。 

いわば読書体験が劇的に変わってしまう。この体験価値を味わうだけで、Kindleの価格以上の元は十分取れてしまう。小さくて大きな読書体験革命だ。

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